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ユガココin♥♥♥しないと出られない部屋【夕神迅×希月心音】

9月10日 ??時??分
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その、突然流れたアナウンスが夕神迅と希月心音が今置かれている状況をようやく明確にさせた。
『……検事サン……弁護士サン……コンバンワ……ココハ……SEXシナイト出ラレナイ部屋デス……二人ガSEXシナケレバ………扉ガ開ク事ハアリマセン……ソレデハ……ドウゾ、オ楽シミ下サイ』
ジジッ、と雑音が入った後、プツッと音声は途切れて何も聞こえなくなった。その代わり、ゆっくりと辺りが明転する。
「夕神……さん? 夕神さん! 無事ですか!?」
徐々に明るくなる部屋の隅に知った顔を見つけて、心音は彼のもとへと駆け寄った。
「チィ……ッ、何の冗談だァ、こりゃァ」
後頭部に手を充て、壁を背に胡座をかいて座っていた夕神はその不機嫌そうな顔を心音に向けて吐き捨てた。
「痛むんですか?」
「……ザマァねェ。後ろを取られて一発だ」
仕事を終え、検事局から家へと帰る途中で襲われたと夕神は言った。常に人を寄せつけないオーラを出し、気配には非常に敏感な男のはずだが、そんな夕神を背後から襲える人間がいるのだろうか。
「俺よりもおめェさんだ、ココネ。おめェさんは連れてこられる時、何もされたりしてねェか」
「はい、多分全然。依頼人と面会して直帰する途中……から記憶がないので、ハッキリしてないですけど痛いところとかはないです」
「……そうかい」
夕神の後頭部の様子を見るために片膝をついていた心音はそのまま腰に手を充てて上体を起こすと、もう一方の手で耳についたイヤリングを弄び始めた。
部屋は、それほど広くはなく、正方形に近いかたちをしている。意外に小綺麗で、天井にはシーリングライトが柔らかな光を室内に届けている。
窓はなく、部屋の中央に大きなダブルベッド……いわゆるクイーンベッドが置かれており、あとはドアがひとつあるだけだ。
「それにしてもどういうことですかねー。夕神さんとわたしがセッ……」
「それ以上言うんじゃねェ! ……ハッ、ンなバカな話があるか」
そういう行為をしなければ出られない、と言いながら監視カメラが見当たらない。夕神ですら、小型カメラの気配すら感じない。
心音は立ち上がり、扉の前まで行くとガチャガチャとドアノブを動かした。
「どうだ?」
「うーん、やっぱり開かないみたいです……。というかこのドア、こっち側にカギのツマミもありません」
「小細工では出られねェってワケかい」
ふー……と深い息を吐いて、夕神は後ろの壁に持たれる。
「得体の知れねェ相手の要求に素直に乗るこたァねェ。おめェさんも俺も突然姿を消してんだ。ソッチのお節介な所長か意外と面倒見の良いウチの旦那がそのうち探してくれンだろ」
起きた際に、ふたりともそれぞれ自分の電話端末をまさぐったが、取り上げられているようで助けを呼ぶこともできない。心音の心を読み、万能と言える機能するモニ太ですら電源が落ちてしまっている。つまり、近しい知り合いが気づくのを待つしかないのだ。
「うう、監禁されてるのに余裕ですね、夕神さん……」
「時間が経ちさえすりゃァ、そのうち痺れを切らして出てくるだろ。相手の姿が見えりゃ、容赦無く斬らせてもらうぜェ」
そう言って、夕神は手刀で空を切る。それでどうやら少し安心したのか、心音は夕神の隣で膝を抱えて座り込んだ。
相手の様子を見、そして時をかけて助けを待つ。二人はそんな保守的な方法を選択した。

* * *

「……やっぱり、まだ開く様子はないですね」
もう何度目か。心音はドアの前でガチャガチャとノブを動かすが先ほどとなんら変わらない。目が覚めてからどれくらいの時が経ったのか、具体的にはわからないものの、感覚としては十数時間といったところだ。
「ん~~……!」
耳を押しつけて外の様子を伺おうとしたが、何も聞こえてはこなかった。
「ダメかぁ~~」
脱力する心音。夕神もドアの前まで来ると、拳を何度か叩きつけた。
「……どうなってやがる。ヤッコさん、何も仕掛けてこねェつもりか……?」
「……あの、夕神さん」
「あぁン!?」
夕神が険しい顔をすぐに一変させた。
心音が、身につけていた上着と白いブラウスを脱ぎ去ったのだ。
「わたし、覚悟できてます!! しましょう! セッ……」
「こンの、馬鹿野郎が! 早まってどうする!?」
「だって、助けだっていつ来るかわからないじゃないですか! しないと出られないってことはすれば解放してくれるってことですよね?」
夕神は舌打ちをすると、上半身が下着姿となった心音を見ないように背を向けた。
「……それだけは出来ねェ、絶対にだ」
一段と低い声で夕神が言う。心音はその広い背中に縋るように抱きついた。
「どうしてですか……。わたしじゃ嫌ですか? ……色気がないからですか?」
「ンなこと言ってんじゃねェ!」
小さくため息をつくと夕神は拳を握る。
「どこの誰だかわからねェクズにこうするように仕向けられて、好きでもねェ男とヤって傷つくおめェさんを見たくねェ。ましてや、傷つけるのが俺なんてェのは御免だ」
「……ッ、夕神さんならっ!」
夕神の背に額を押しつけて、心音が叫んだ。
「夕神さんなら、わたし、どうなってもいいです」
「ッ、ココネ……」
心音の言葉に、夕神は大きく心を揺すぶられた。どうなってもいい。その相手が自分なら。
「あ、ちょっ、い、今は見ないでください!」
振り向こうとする夕神に、再び心音が声を上げる。
「あ、あ、あの、えっと、今、この顔を夕神さんに見られたら……わたし、恥ずかしくて死んじゃいます……」
縋り付く心音の手が震えているのに気づいた。あっけらかんと提案したように見えて、彼女は勇気を振り絞って発したのだとやっと理解する。
「……見せてみろ」
夕神はそう言って振り返ると、表情を見られまいとする彼女の両腕を掴んだ。彼女の長い髪が、下着を纏ってるとはいえ露わになった胸が左右に揺れる。
「あ……っ」
耳まで真っ赤になった心音が夕神から顔を背けるようにぎゅっと強く目を瞑っている。
「…………する」
「え……、って、キャーッ!」
夕神はそう言うと心音を抱え上げ、そのままベッドの縁まで進むとそのまま押し倒した。
「えっ、ちょっ、夕神さん!? どうして急に……」
困惑した心音を見下ろして、夕神は自分の上着を脱ぎ落とすとネクタイの結び目を指で崩した。
「……おめェさんは、俺に抱かれて後悔はねェンだな」
コクコクと、何度も頷く心音を見て、一度瞼を閉じるとゆっくりと開いて彼女の瞳を見つめた。
「変態野郎に見せてやる義理はねェが、おめェさんの心意気に応えたくなったのさァ」
「ど、どうい……う!?」
夕神が心音に口付ける。始めはただ重ねただけ。すぐに彼女の唇を舌でこじ開け、腔内へと侵入した。戸惑いに萎縮する彼女の舌を自分のそれで絡め取って、軽く吸い上げ、唇を離した。
「っ、はあ……はあ……っ」
心音が目を白黒させて夕神を見ている。ただでさえ高かった彼女の肌の温度はさらに上昇したように感じた。
「……何度も言うが、俺は無理やりおめェさんをどうにかするつもりはねェ。嫌なら嫌ってハッキリ言いやがれ」
「……いやなんかじゃ、ないです。わたし……」
夕神を見上げている心音がほっとしたような表情を浮かべた。目尻にはうっすらと涙が溜まっている。
「……やっと、夕神さんに女の子として認めてもらった気がして。嬉しいです」
その言葉に少し息を呑んで、夕神はそっと彼女の頬に触れる。ややむず痒いような反応をする心音。その言葉に、仕草にまた胸が揺さぶられる。
「ずっと、ずっと……好きでした。夕神さん」
大きく心臓が跳ねた。夕神は再び彼女へ口づけ、今度はすぐに離した。
「…………知り合いの兄貴以上の好意と取って良いんだな」
ようやく言うと、心音は恥ずかしそうに頷いた。
「んっ、んんっ……!」
そして今度心音に振り降りたのは深く、長いキスだった。心音の全てに食らいつこうとする、そんな口づけた。
同時に、身につけていた胸部の下着は気づかぬうちに取り外され、ベッドの脇に転がり落ちていた。
「はァ……ココネ」
キスの間、夕神は吐息と混じり合った声で心音のなお呼んだ。先程よりもさらに火照ったように見える肌。そして子どもではできない艶やかな表情。全てに興奮した。
胸を揉みしだき、彼女の弱い部分に触れ。夕神の下で初々しく、ときに扇情的に、心音はないた。
「……いいか」
「…………、はい」
心音が応えてすぐに、夕神は自分のベルトに手をかけた。すぐに硬く反り上がった彼の自身が表れる。
「……へッ、おめェさんのこととなるとコレだ。理性じゃどうしようもできなくなりやがる。……わかるか、ココネ」
ココネは彼の自身から恥ずかしそうに目を逸らすと、小さく首を振る。
「好きでもねェ女相手にこうはならねェって言ってんだ」
「夕神さん、それっ……て……ッ!」
心音が問うよりも早く、夕神は自分のそれを彼女の秘部へと押し当てた。狭いその場所は、きゅうきゅうと夕神を締め付けている。少し動いただけでも意識が飛んでしまいそうなほどだ。
「ッ、すまねェな。できるだけなんとかしてやりてェが」
破瓜の痛みに耐える心音は、首を左右に振った。
「っ、そんなセリフッ、夕神さんッ、らしくない、です」
「……ンな状態で嫌味なんて言うんじゃねェ、月の字。俺ァ、おめェさんを傷つけるのは御免だってェ言ったはずだぜ?」
夕神はゆっくりと腰を動かすと、心音の様子に合わせて抜き差しを繰り返す。痛みに耐える声が次第に熱を帯びたものに変わり、彼女の体もビクビクと震え始めた。
「ゆうっ、がみさ……っ、あっ、んっ、ゆ、がみ、さ……ッ」
「……はァッ、ココネ。ココネ……ッ!」
額に滲む夕神の汗が心音の頬に、胸にパタパタと落ちた。心音の髪が夕神の動きに合わせて大きく踊る。
「あっ、ああッ、んっ、ああああッ――……!」
心音が夕神のワイシャツの袖を掴んで声を上げる。
「……くッ――……!」
夕神も一つ声を絞り出し、彼女から自身を抜き去ると、その呼吸で上下する腹部に自分の欲を吐き出した。

* * *

ガチャリ、とようやく鍵が開いてから、少しの時間が経った。本来はすぐにでも飛び出して犯人を取り押さえる必要があったが、待ち焦がれていた解錠音すら聞き逃すほど、二人は余韻に浸っていた。
身支度を整えてほどなく、二人を助けに来た成歩堂と御剣が部屋へと乗り込んできた。
聞けば、最近男女を拉致しては同様の行為を要求する事件が目立ち始めたのだという。
……何かある前に助けがきてよかった。
そう、夕神は嘘をついた。それは、心音を想う優しい嘘だ。
「……心音にああまでさせて、結局お高く見物たァ、只じゃ置かねェ」
心音だけに聞こえるような声音で夕神が言う。囚人検事の反撃がこれから始まる――……。

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