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フルスロットル【巽 完二×白鐘直斗】

「なっ、なななななっ!?」
巽屋の入り口でもある家の戸を開けた瞬間、完二の思考が停止した。
いや、彼女を前にして停止せざるを得なかった。
「巽君……?」
バクバクと、激しい心臓の音が体中を駆け巡る。
「な、ななな……直斗!? どっ、どどっ、どど!?」
「そんなに驚かなくても……やっぱり……変でしょうか」
直斗が後悔の入り交じった顔をして、目を伏せた。
彼女が身につけていたのは、いつもの男子生徒用の制服ではなかった。
体のラインを綺麗に描き、胸元の黄色いスカーフが目を引くセーラー。
千鳥格子のスカートから覗く、白くて細い足。そして紺色のソックス。
思わず喉がゴクリと音を立てる。
「へっ、へへ、変なわけっ、ねえだろうがよ! ……っと、そのむ、むしろ可愛いっつーか……」
「えっ……!?」
しどろもどろになりながら紡いだ言葉に、直斗の顔がパッと明るくなる。
完二は照れくさくなって顔をそらした。
「っと、とにかく、上がってくれ! ま、まだ風強いしな」
「は……はい……」
直斗を我が家へと招き入れ、自分の部屋がある二階へ行くように促す。
今日と明日は、問屋に挨拶へ行くからと、母が不在だ。
この機会にと直斗を誘ったのは完二だった。
だが。
(こ……こんな服反則だろ……!)
飲み物を載せた盆を持って、直斗の後に続く。
階段の上で揺れる無防備なはためきを出来るだけ意識しないように登り上がる。
「て、テキトーに座ってくれ」
「はい……」
部屋の真ん中にあるテーブルの脇にそそくさと座る直斗。
慣れないからか、スカートの後ろの裾を気にしている。
けれど、完二はそこからのびる白い太ももに釘付けだ。
(……く、くそっ! 思わず……!)
ぎこちない動きでテーブルに盆を置こうとして。
「っうお!?」
「ひゃっ!?」
空を舞ったコップから中身が飛び出す。
びちゃびちゃと、直斗の上に降り掛かった。
「す、すまん! 大丈夫か!?」
「はい……少し足にかかっただけです」
完二は、床にほったらかしていたティッシュの箱から数枚引き抜き、反射的に濡れた箇所に手を伸ばす。
「んあっ、や……っ!?」
「なっ……!?」
直斗の声に完二は我に返った。
今自分が触れていたのは、直斗の太もも。それもかなり際どい場所にも届かんとしている。
「わっ、悪ィ! そ、そのっ!!」
「ひゃあんっ!?」
焦ったのが悪かったのか、また触りどころの悪い場所に手が行ってしまったらしい。
「うおっ!? わ、す、すま……っ!?」
「わっ!?」
ドサッ━━━━
……どうしてこんなことになってしまったんだろう。
それは完二だけでなく、直斗も思っているはずだ。
気づけば、完二が直斗を押し倒す体勢になっていた。
彼女の瞳と赤らんだ頬が目の前にある。
「す、すまん……すぐに……」
「た、巽君、そ……その……」
「あん?」
自分の体の下で、直斗がモゾモゾと動く。
「何かが……僕に当たってて……」
小さな声で恥ずかしそうに言う直斗。
その様子から何かの正体に瞬時に気づいた。
(最悪じゃねぇか! 俺!)
女子制服姿の直斗を見てから、ムクムクと育ってはいたソレが、押し倒したという状況に更に大きさを増したに違いない。
「き、きき気にしないでくれ! っつか、今起き上がるから待って……!?」
「……構いません。……僕は、このまま……でも……」
躊躇いがちに直斗の指が完二のソレに触れた。
そして手のひらに包まれたかと思うと、たどたどしさがありながらもゆっくりと上下される。
「馬鹿野郎ッ……何して……」
「……ダメ、ですか……?」
「こんな昼間っから……」
口ではそうは言ったが、理性はもう限界だった。
パンツの上から擦り上げられ、こちらも暴走しそうなほど熱を持っている。
こんなに積極的な直斗は━━初めてだった。
「んんっ!」
彼女の唇を自分のそれで塞ぐ。
ゆっくりと輪郭をなぞってから、舌を彼女の中へと押し入れた。
「ふあ、んんっ……!」
絡めとるように、深く繋がりながら、直斗の胸へと手を伸ばす。
制服の上から、大きく円を描くように揉みしだく。
「くそ……全然余裕、ねぇぞ……」
彼女を愛撫しながら、自分も攻め立てられる。
迫り来る波に堪えながら、けれどもっと求めるかのように熱い口づけをする。
「んあっ……あっ……」
セーラー服をたくし上げると、水色のブラジャーに包まれた胸が2つこぼれ落ちる。
1つをずらして、小さな突起を外気に触れさせ、指で転がした。
「んああっ! たつ……みく……!」
ひと際大きな喘ぎ声がして、直斗の手の動きが止まる。
形勢逆転とばかりに、完二は彼女の下半身へも手を伸ばした。
そして、離した唇を彼女の胸に宛てがう。
「あっ……や、巽……く……んんっ!」
舌で含んだ突起を転がしながら、直斗の太ももを擦り上げる。
「直斗……可愛いぜ……」
早く熱を解放したくて。けれど直斗を壊したくもなくて。
ジレンマにどうにかなりそうになる。
「んんっ……!」
下着の上から、彼女の秘部になぞるように触れた。
その場所は既に十分すぎるほど濡れそぼっているのがわかる。
「すげえ濡れてる……感じてくれてんのか……?」
「ば……馬鹿……」
「それとも……こんな姿だから……余計にか?」
「そ……そんな、ことな、あ、ああああっ!」
キュッと、大事な花を摘む。
直斗が顔を隠すように手で覆うのを、腕を掴んで制した。
「可愛いのに勿体ねぇ……」
「僕は……そんな、可愛くなんか……」
彼女を攻めながら、自分もそろそろ限界に近づいている。
口づけをかわしながら、滾ったソレを手早く取り出す。
「……このまま、いいか?」
「え? 着たまま……ですか?」
「悪ィ。限界、なんだよ」
「あ、ああああっ!?」
彼女の下着を横にずらして、熱いものをゆっくり押し入れた。
直斗の体温が自分を包み込む。
飲み込まれてしまいそうだ。
「っと、体勢変えてもいいか?」
「え? わっ、ふあっ!?」
そのまま直斗を抱き上げ、ベッドを背に座りこんだ。
「ちょ、巽君!? これ……」
「お前をしっかり見たくて、な」
「ひゃあ!?」
下から彼女を突き上げる。
黄色いスカーフが目の前を上下した。
「んん、ふっ……!」
「……直斗……!」
ぐちゅぐちゅと、動くたびに卑猥な音がもれる。
直斗のスカートが揺れて、時折二人の繋がりが見えるのにひどく興奮した。
たくし上げられたセーラー服から覗く胸も大きく揺れて、快感に揺れる表情も普段の彼女からは想像もつかないほど淫美だ。
「あっ、あっ、あっ、んん、くっ……」
「直斗……、直斗……ッ!」
「た、つみ……くん……ッ!」
何度も直斗を突き上げて、いつしか完二は自分の熱を彼女へと放っていた。

「……ありがとう。巽くん」
「あ?」
乱れた着衣を整えながら、直斗が口を開いた。
それが何を発端としたものかわからず、完二は聞き返す。
「今日は……その……巽くんが喜んでくれるかもしれないと……これを……」
制服のことだろう。また少し直斗の頬が赤く染まった。
「最近……あの……全然、できなかったから……えっと……気合いを入れてみま……した……」
「!? そ、それって……」
直斗がずっとしたかった……ということ、なのだろうか?
「直斗っ!!」
「わっ!?」
完二はガバッと直斗を抱きしめた。
「もう1回戦、しねぇ?」
また息子が元気になるのを感じながら。
「ばっ……馬鹿ですか、あなたは! も、もう持ちません!」
「お、俺は……ガマンできません!」
「全くもう……」
時間は夕刻。
完二の興奮はまだまだ続きそうだ。

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