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雨の日【桃城 武×橘 杏】

「ああん、もう!降ってきちゃった」

教室の窓から外を眺め、降り始めた雨にため息をつきながら私は椅子に座った。
今日は傘持ってないし、お兄ちゃんは用事があるとかでとっとと帰っちゃったみたいだし。
何よりこれからモモシロくんと会う約束してるのに!
黒板の上の時計の針が午後六時を指す。
それはもう行かないと間に合わないぞーっていう時間な訳で。

「これくらいの降りなら大丈夫か」

そう思って鞄を持ち、昇降口を飛び出した。
交差点を抜けると雨足は強くなり、テニスバックを雨避けにしながら街路を走り抜ける。
水を含んだ靴が重くなり、制服が肌にくっついて気持ち悪い。
こうなったら走っても無駄と判断し、私は歩き始めた。
待ち合わせ場所はいつものテニス場。
階段を登り始めると、いつも聞こえるボールを打つ音はしなくて雨音だけが響く。
…さすがにこんな雨の中、打ってる人なんていないよね。
コートの近くまで来ると、黒い傘をさす人影が見えた。

「モモシロくん!」

呼びかけるとこっちを向き、そして驚いて走ってきた。

「お前、傘は?!」
「家に忘れて来ちゃったの」

モモシロくんはあたふたしながら私を傘に入れ、ハンカチで私の顔を拭いてくれた。
首筋まできて突然手が止まった。

「モモシロくん?」
「お前…なかなか刺激的なカッコしてんじゃん」

彼の声に自分の身体を見てみると…

「な?!や、やあああぁっ」

私は反射的に胸を押さえた。
肌にぴったりとくっついた制服が身体のラインだけでなく、下着の色まで鮮明に映し出していたのだ。

「隠しても遅いっつーの。今日の下着の色はピンク」
「…えっち」

言いながらモモシロくんは傘も、テニスバックも手放して私を抱きしめた。

「ちょっ、濡れちゃうよ」
「いいって、いいって」

そしてモモシロくんの唇が私のそれに触れた。
彼の舌が私の腔内に潜入してきた。
これは今からヤりますっていうモモシロくんの合図。
ぼ~としてくる頭に必死で理性を保たせる。

「待って!ここは…」

ここは、ストリートテニス場。
いつ誰が来るかわからない。

「やだ。とまんねぇ」
「ちょっ…モモシロく…」

モモシロくんの唇が首筋に下りてくるころには、理性なんて消えてしまい、早くモモシロくんで満たされたいなんて不純な考えがわいてくる。
制服は脱がないまま下着が外され、ゆるく揉まれる。

「んあ…やっ」

頂点の突起を摘まれ、身体が反応する。
立ったままなんて初めてで少し緊張する。
モモシロくんを見ると、いつもまっすぐに立てた髪が雨によって元々のものへと戻っていた。
それはそれでカッコ良かった。
そして、密部に手がのばされる。
私は声をあげながらモモシロくんにしがみついた。

「や…っ…あは…んんぅ」

膝がガクガクして立って居られそうにもなかった。

「ダメ…もぅ」
「んじゃ、いいか?」
「…うん」

モモシロくんは私の腰を支えながら、猛ったモノをゆっくりと挿入させていった。

「あああぁ…んはっ」

自分の体重も手伝い、いつもより深いところまで入っていく。

「動くぞ…」

モモシロくんが上下に動き、私は振動に耐えられずずっと彼にしがみついていた。

「んあっ、あぁっ」

そして私は、意識を手放した。

「すっかり暗くなっちまったな」

通り雨だったのか、雨はいつのまにか上がり、曇りの空がさらに辺りを暗くしていた。

「立てるか?」
「………無理」

私の腰はついに限界を越えてしまったようで、動かすと鈍い痛みがよぎった。

「でも、このままじゃ確実に風邪ひくぞ?」

そう言ってモモシロくんは私に背中を向けた。

「乗れよ、おぶってってやる」
「…でも、重くない?テニスバックだってあるのに」
「お前が軽いのはさっきので実証済」

笑ってほら、と言うモモシロくんに私は真っ赤になって小さく頷いた。

「ありがとう」

モモシロくんの背中は大きくて、少ししめっぽかった。
その背中に揺られながら私は静かに目を閉じる。

「なぁ、なんて言い訳する?びしょぬれでしかもおぶわれて帰ってきた、なんて」
「ホントのこと言っちゃえば?」
「阿呆。できるか」

そんなことはどうでもいいの。
今、この瞬間が続いて欲しいから。

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