home > text > > hot spring【桃城 武×橘 杏】

hot spring【桃城 武×橘 杏】

ここは女湯。
女湯のはず。
なのにどうして…

「モモシロくんが入ってんのよ…」

そう言って湯船につかりながら、橘杏はため息を吐いた。

「そんなことこっちが聞きてぇよ…」

すこし離れてはいるが、同じ温泉に浸かって桃城が呟いた。
桃城の先輩である不二周助の父親の会社系列の旅館。
その大会社の社長の息子が、仲の良い友人を数名この名旅館に招待したのだった。
彼から温泉を薦められた桃城は、いち早くそこに浸かった訳だが。
しばらくあとに杏がやってきたのである。
桃城はちゃんと男湯の看板通りに入った。
杏も女湯の看板通りに入った。
けれども二人は鉢合わせ。
たった一つしかない、脱衣所の入り口は鍵がかけられていた。
どう考えても犯人は不二以外に考えられない。
桃城は肩まで浸かるとちらりと杏の方を見る。

「杏~。そっち行って良い?」
「ダーメ」

つれない彼女にふてくされながら、桃城はぼぉーっと湯煙の向こうの景色を見ていた。
すると杏がすすす…と隣に来て寄り添うように止まった。
そんな杏が可愛らしくて思わず笑みがこぼれる。

「どうしよっか」
「どうしようねぇ」

思えば、こんなふうに二人きりになったのは久しぶりだ。
杏の兄の桔平や神尾たちに、今までそんな時間を奪われて来たためである。
耐えきれずに桃城は杏に目で訴えかけた。

「……いいよ」

恥ずかしさに顔を染めて彼女は言った。
視線がかち合い、二人の顔が近づく。
絡める舌の動きもお互い慣れたもの。
角度を変えながら、自分の欲を高めていく。

「ふっ…くぁ…」

熱い息の合間に、快楽を示す杏の声が聞こえてきた。
あまりの心地よい口づけに目に涙を溜ながら、それでもと桃城の背中に手を回す。
桃城も杏をしっかりと抱きしめて、深く深くキスをする。
唇を離せば、潤んだ瞳の杏が桃城をさらに求めようと見つめた。

「モモシロくん…」
「杏…」

白く光る首筋に唇をはわせ刻印する。
赤い小さな痣がふわりといくつも出来上がっていく。
やがて、杏が身につけていたタオルを剥がした桃城は、彼女のふっくらとした柔らかい場所にたどり着き、ピンク色した突起を舌でゆっくりと弄び始めた。
ゆるく淡い快感に杏は肩を震わせる。
腰が浸かっているお湯よりも、上半身が遙かに熱かった。

「俺、杏の胸好き」

言いながら桃城は彼女の胸を揉む。

「んっ…あ、何言っ…」
「杏もいじられるの好きだろ?」

意地悪く桃城が笑う。

「もぅ…っ、ばかぁ」

羞恥に顔を赤く染め、杏は声を荒げていく。
そんな杏を見るのが桃城の楽しみだ。
彼女の高い喘ぎ声が、浴場に厭らしくこだまする。
熱っぽい視線がお互いに絡み合い、ひとつになった。
桃城は杏にキスをし、舌を絡めた。
そして、杏の密部に手を伸ばす。
お湯とは違う液体が彼女を濡らしている。
ひくついている秘穴が、桃城の指を吸いつくように飲み込む。
何度も指を出し入れすると、杏は更に艶めかしい声を響かせた。

「早く…ッ、欲しいぃ」

たまらず杏は桃城に哀願する。
きつく彼を抱きしめ、必死に快感の波に耐えた。

「入れるぜ」

湯の中で桃城は自分のタオルを取り去ると、杏の腰を支えながらゆっくり降ろさせた。
何のためらいもなく、杏の秘部は桃城を受け入れた。

「動けるか?」

桃城の問いに杏はこくりと頷き、体を上下させた。
湯が、二人から円を書くように波を作っていく。

「あっ…はぁんんぅ…ッ」

あまりの気持ちよさに、杏は動きを止め、再び桃城をきつく抱きしめた。

「もぅ…私、動けないよぉ…」

桃城は少し考えてから、杏の耳元に囁いた。

「んじゃ、フチに手ぇついて?」

わからぬままに杏は桃城のモノを自分から抜き、浴槽の縁に手をついた。
すると桃城は杏の腰を高く上げさせる。

「ひゃ…っ、恥ずかしいよぉ…」

あまりの恥ずかしさに腰を下げようとも、桃城が両手でそれを許さなかった。

「可愛い。杏の全部が見えて」

そう言って桃城は自分の肉棒を杏に打ちつけた。

━━━━━━…………

「おい、不二」
「なんだい、手塚」

旅館の一室で手塚がため息をついた。

「風呂に入りたいんだが」
「うーん、もうちょっと待った方がいいと思うな。手塚、女風呂に入りたく無いでしょ?」

眉を潜める手塚に不二はにっこり笑った。

「背中、流してあげるからさ」

悪魔のような天使はくすりと笑った。

next
back

return to page top