進撃の巨人:リヴァイ×ハンジ・ゾエ

前の日

「そろそろ来る頃かなーって思ってたよ」「……チッ」小さな舌打ちをして、リヴァイが後ろ手にドアを閉める。右手には湯気の上るマグカップが2つ。中身は分かる。彼好みのコーヒーだ。けれど、その彼好みの味がハンジは好きだった。「ありがと」ギシギシなる…

この道を。

この道を選んだときから、とうに覚悟したつもりだった。なのにどうして今、この気持ちに気づいてしまったんだろう。────貴方への想いに。「……ハンジ」揺り動かされて、やっとハンジは自分が眠っていたことに気づいた。「あれ……リヴァイ? ここ……ど…