ゼノブレイド:ジーク×ニア

燻った感情

空を見上げると一面の星空だった。スペルビアに到着するまでは薄暗い曇り空だったのに、いつの間に持ち直したんだろう。そんなこと考える余裕もないまま、自分たちは前へと進んでいんだ。仲間を助けるために。「こんなところで寒ないか、ニア」デッキで一人、…

君とするキスの温度

 雲海ではない、青く澄んだ海が遠くに延々と続いている。今夜は快晴、同じく青みを帯びた空を星々が瞬き、水面に反射していた。 白で覆われた世界も美しかったが、これはこれで美しいと思える。 これらを眺めながらジークは薄い毛布の中で少し身動いだ。座…